旬のインドを発信中
by neelkamal
モンスーン(雨季)の風物詩:オレンジ軍団
カーンワルをかついで歩く巡礼団。
ヒンドゥー暦でサーワン月に行われ、
今年は7月10日から21日までなので
そろそろ彼らの姿を見かける時期に入ります。
デリーNCR、ハリヤーナー州やラージャスターン州、
パンジャーブ州の人々が、村やコミュニティを代表して
巡礼団を組織し、徒歩で・裸足でガンジスの聖地へ向かい
ご聖水を頂戴してきて
自分の村や街にあるシヴァ寺院までそれを持ち帰り、
ご神体に捧げる・・・という巡礼。
もちろん昨今は、仕事をそうそう長くは休めないとのことで
往路のみ列車を利用したり、往復とも村で準備した
乗合トラックで移動したり・・・というエクスプレス組もあり、
逆に「全行程を裸足で走る」というツワモノも。
多くがハリドワール↑↑ですが、もっと源流に近い
氷河のあるゴームクやガンゴートリまで向かう
熱心なシヴァ信者もいて、この時期だけ運行する
インド国鉄の列車もあるほど。
彼らが自分の村まで帰るルートはいくつかあるのですが、
デリーを通過する際には、政府により巡礼ルートが
定められています。
代表的ルートはUP側から、ヤムナ川を超えて
リッジロード、ダウラクァンを抜けNH8に出て、
ハリヤーナーやラージャスターンに向かう道。
この期間、巡礼者をもてなすための接待所が
有志や支援企業によりデリー各地に設けられ、
休憩するカーンワリヤーたちのオレンジ装束(聖なる色
サフラン色)が目立つようになるのです。
接待所は日本のお遍路さんのご接待と同じような感じ。
置いてはいけないので休憩所には必ず、カーンワルを
かけておくための柵が設けられています。
(カーンワルに限らず、ガンガージャル;ガンジス聖水 は
地面や自分のいるところより下に置いてはいけないのです。)
自分の町や村に持ち帰ったガンジス河の聖水は、
サーワン月の>アマーワスィヤ(新月)の日に、
その地のシヴァリンガに捧げられ、
これでシヴァ神巡礼が完結します。
また徒歩で移動するカーンワリヤーたちの安全を守るため、
もう2~3日もすると新聞などに一斉に
カーンワリヤーの通るルート地図が載りますから、
デリー、グルガーオン在住の皆様、要チェックです。
これで「謎のオレンジ軍団」の概要がつかめましたか~?
デリーはこのシヴァ神巡礼を皮切りに、お祭りが
次々と続く季節に突入です。
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