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by neelkamal

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インドの教育事情、概要

もともとインドの教育はGuruと呼ばれる先生のところを
生徒が訪ねて、知りたいことを学ぶスタイルでした。
宗教的なことだけでなく、言語・地理・自然科学など
全般的に学ぶことができる場所が古くからあったわけで
それが近代的な学校システムに移行したのは1830年代のこと。

教育を義務化することは、長らくインド政府の夢でした。
憲法には6~14歳のすべての子供の義務教育が
謳われてはいても広い国土全体に行き渡っていないのも事実。
また、家庭内の労働力を確保することが優先で、子供を学校に
通わせる余裕のない地域、家庭も多いのが現状です。

子供たちを学校に通わせるために、政府もさまざまな
政策を打ち出しています。
たとえばMid Day Meal政策。学校で給食を提供することで
子供たちの栄養摂取量を確保し、教育に否定的な親の同意を
得やすくするための政策でもあります。
女児の就学率を上げるため、女児学費免除(または減額)の
システムもありますし、秀でた女児を援助する
ユニセフ・インド主導のGirl Starプログラムもあります。

国際バカロレア試験(IB)や、ケンブリッジ試験に相当する
ICSE試験などを受けて、「外国の大学に進学」することを
前提とした私立学校もありますが、ほとんどの国立学校と
多くの私立校は、日本でいう「共通一次試験」のような
CBSE(中央中等教育委員会)の行う試験を
10年生と12年生で受けることになっています。

10年生時点でのものは単なる進級試験、そして
11年生での進路を決めるガイドライン点数として使われますが
12年生でのCBSEテストは点数次第で希望大学の足きり点に
なるとあって、ピリピリムードが漂います。
CBSEはインド国内だけでなく、アフガニスタンや
ジンバブエなど沢山の国の学校がその傘下にあり、
管轄校のカリキュラムや試験制度が統一されています。

学校教育のおおまかな計画はインド国家レベルで提案されますが
実際には州政府が実権を握っていますので
学校の学期制や教育言語、教育内容なども州によってさまざま。
が、どこかに統一性をもたせねばならないため、
国家機構として全国教育研究訓練機関(NCERT)と
呼ばれる組織があります。
(その下に各州の教育研究訓練機関があり、トップダウンで
決定事項が伝えられています。)
学校で採用する教科書はほとんどが、このNCERTが
発行しているもの。英語やドイツ語、コンピューターなどは
学校独自でテキストを作っている場合もありますし
IBやICSEを念頭に、イギリスの出版社の教科書を採用している
学校もあります。詳細を知りたい方はNCERTのサイトへ。

インドの学校制度には4段階の過程があり
前期初等教育(6~10歳、Class1~Class5)
後期初等教育(11~12歳、Class6,Class7)
前期高等教育(13~15歳、Class8~Class10)
後期高等教育(16~17歳、Class11, Class12)に
分かれています。校長先生(Principal)は一人ですが、
教頭先生の役目を果たすHead Mistress/Masterは
段階ごとにひとりずつなので、ひとつの学校に
教頭先生が4人いるのは珍しいことではありません。

多くの私立校が幼稚園に入学できると、そのまま
高校卒業までエスカレーター式なので、その分
優良校への入学試験は幼稚園お受験の時点で熾烈を
極めます。デリーでは特に南デリーが激戦区。

子は宝、インドの都市部では特に、子供にかける
お金は惜しまない、という人が多いように思います。
子供には良い教育を受けさせたいと、お手伝いさんが
頑張って稼いだお給料をつぎこんで、子供を英語教育の
私立校に通わせているという話もよく耳にします。
反面、農村部に行くと、子供の労働力をあてにして
学校に通わせずに家事や農業などの手伝いをさせている場合も。

息子の通う現地校では14時までは普通クラスの授業が
行われ、15時からはスラムの子供たちを無償で教育する
学校が併設されています。制服・文房具・教科書や
いらなくなったおもちゃなども、定期的に学校にまとめて
寄付するようにしています。

・・・・というのがインドの教育事情、主にCBSEベースの
概要。うちの息子の場合、今回のClass10の学年末試験で
前期高等教育期間が終わり、4月からは後期高等教育期間に
進級。と同時に希望進路別にクラスが分かれるので
この春が幼稚園から顔なじみだった子達と
一緒に遊べる最後のチャンス!!とばかりにパーティー三昧。
最近のインドの高校生のパーティー事情はまた別記事で~。

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by neelkamal | 2016-03-27 01:54 | インド教育事情&子育て | Comments(0)

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